禅魔との戦い

本来、ヨーガとは独習不可能なものです。
しかしその後、私は手探りでヨーガをしてきました。
結果、何度も何度も悲惨な目にあいました。

瞑想中は穏やかなのですが、急に頭の中がスパークし、 脳神経が異常に興奮して、ウジ虫が何万匹も這いずり回っているような不快感があり、気が狂うのではないかと思いました。

ある時は、顔面がお岩さんのように腫れあがり、頭がぶよぶよに感じたり、
ある時は、突然の視力異常で距離感覚がなくなり、平衡感覚も失いました。
あたりの空間が歪んで、大きな地下鉄の丸い柱がぐにゃりと歪んで見えました。
またある時は、心がゴムまりのようにぽんぽん弾んで、階段の一番上から一足飛びで階下に下りれるような感覚になりました。
急に息が出来なくなり、呼吸困難に陥りました。
そして突然、大声を出したくなったり、周りに対して凄く攻撃的になったり、音や声に敏感になったり、
破壊的なエネルギーに振り回され、自分自身をコントロールすることが出来なくなっていました。
瞑想により、脳内麻薬が大量に分泌した結果、幻影幻覚状態でした。
その頃は、毎日何時間も瞑想していました。
普通の人なら気が狂うのではないかと思います。

また、予知能力がともない、目の前の人が病気になる前に胸騒ぎがして、身体の悪いところが透けて内臓などが黒く見えてきました。
人が怪我をすることが前もって分かるのです。
ある日、高いところから人が落ちる映像が見えました。
大工さんですが本当に落ちたのです。その時は、お百度を踏んでお祈りしてお守りをお渡ししました。
その頃は毎晩、仕事の後すぐに家に帰らないで、お寺で瞑想していたので本当に悪い霊に取り付かれていたのだろうと思われます。
また反面、予知能力に助けられたこともありました。
ある2月の寒い夜でした。
いつものように、坐禅に行こうと電車に乗り、駅に着いた時のことです。
「こんな寒い夜こそ早く家に帰り子供たちに暖かい夕ご飯を作ってあげなければならない!」
と言う声が突然、天から聞こえて来ました。
その時ばかりは坐禅をやめて、急いで家に帰りました。
お米をときだし、ご飯の仕度に取り掛かっていましたら、突然子供が
「お母さん!火事だ!!」と叫ぶのです。
ホームコタツのスイッチから火が出て50センチほど燃え出していました。お米をといでいた水をバシャ!とかけて消し止めることが出来ました。
「もし、座禅に行っていたら・・・。どんなことになっていただろう!」
身震いしました。幼い子供たちが焼け死んだだろう、と。
この日だけ寺への座禅を取りやめたのも、六感が働いたのです。
他には地震の予知や、大雨の後の洪水でめがね橋が流れていくビジョンが見えてきたこともあります。
そしてあくる日、実際に起こったことなのだとニュースで知りました。
これらもすべて、アストラル界の魔です。
私は完全に禅魔にやられていたのです。
自分ではどうすることもできず、苦しく長い歳月が過ぎていきました。

 

・・・次へ続く